6月4(日)から4回戦ベスト16の試合が行われています。

 同日サスペンデットでの試合も行われ、錦織選手がチョンヒョン選手に終盤差し切っての勝利で本日連戦の形で4回戦を迎えます。(以下選手敬称略)

 錦織選手の試合はスザンヌ・ランランコート第2試合に組まれ、女子シングルスがフルセットのサドンデス突入気配により、20;30以降試合開始予定です。尚、テレビ東京は録画放送予定との事です

 

  • 4回戦までの勝ち上がり
    • トップ8の3回戦までを振り返り
  • 錦織 対 ベルダスコ
    • 1stセット
    • 2ndセット
    • 3rdセット
    • 4thセット
    • 錦織の試合後のコメント
    • スタッツ
    • QF マレーとの大一番に
  • ラオニッチ 対 カレーノブスタ
  • ナダル 対 バウティスタ・アグート
  • ジョコビッチ 対 ラモス・ビノラス

 

4回戦までの勝ち上がり

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 1回戦から地元ナンバー1選手のツォンガやアレクサンダー・ズべレフが敗れるなどの波乱も少々あったものの、ベスト16の顔ぶれを見ると、シード1~8の有力選手は全て残っており、そこまで波乱は起きていない戦いぶりと見てよいでしょう。

2017 グランドスラム 全仏オープン ドロー表 グループ展望 試合結果 

 

トップ8の3回戦までを振り返り

 マレー デルポトロ戦でようやく波に乗れるか?まだ信用できない部分あり

 錦織 まだ調子や気分に波があり、安心はできない?

 ワウリンカ グランドスラム男の安定感健在

 チリッチ クレイコートでの相性の悪さを吹き飛ばす安定感

 ラオニッチ サーブで上がって来た印象、ストロークは・・

 ナダル 無敵艦隊

 ティエム パワフルで寄せ付けない強さ

 ジョコビッチ 安定感に疑問符

 勝ち上がってはいるものの、選手により状態はまちまちで、試合を見なければわからない(ばらつきがある)マレー、錦織、ジョコビッチに対してナダル、ワウリンカ、チリッチ、ティエムなどは同じようなパフォーマンスで勝ち続けています

 ただここからは勝つために戦術が必要になる相手ばかりなので、また違った様相を見せる可能性は十分あります。

 

錦織 対 ベルダスコ

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
錦織 0  6  6  6    3 
ベルダスコ 6  4  4  0    1 

 

 3回戦はサスペンデットの末、僅かの勝機をつかんだ錦織。

 対するは初戦でアレクサンダー・ズべレフをこちらもサスペンデットの恩恵もあっての勝利で突破すると、2回戦は地元若手のエウベールをフルセットの末下すと、3回戦はクレー巧者クエバスにテニスをさせない圧勝で勝ち上がって来てます。

 錦織選手とは昨年の全仏3回戦でも対戦しており、フルセットで相手に主導権を握られる中、この試合もわずかの差での勝利でした。

 今回錦織選手は連戦となる事と、試合毎の安定感を考えると予断の許さない強敵でしょう。

 ベルダスコの持ち味は回り込んでの逆クロスフォア。わかっていても強烈にサイドを抉られます。またそれを意識させてのダウンザラインストレートと打ち分けるため、浅いボールを極力少なくしたい所です。また、2ndサーブは常に狙われると思ってよいでしょう。1stサーブin率も高く保つ必要があります。

 

1stセット

 立ち上がり楽々キープするベルダスコに対して、錦織はやや苦しい立ち上がりでブレークポイントを握られる。デュースにするも、立て続けにリターンをネットいかけていきなりのブレーク先行を許す

 立ち上がりから錦織のフットワークが重く、かつフォアの精度が2回戦以外はあまりよくなく、右手首なのか腰なのかに問題を抱えている可能性はありそうな心配な立ち上がりです。

 第3ゲーム ベルダスコが労せずキープ

 第4ゲーム 40-15とするも、そこから左右に振られるとショットがコートを捉えず、2度のブレークポイントを握られると、力のないリターンがアウトになり、2ブレークを奪われる形となる

 第5ゲーム このゲームは錦織も粘りを見せてデュースに持って行くも、ストロークではベルダスコが支配し、錦織のリターンが真ん中浅めかサイドに外れるなど安定性がなく、ベスダスコがキープし、5ゲーム連取となる

 第6ゲーム 錦織はプレイに破棄がなく、あっさり3つのセットポイントを狙うと、リターンに力がなくあっさりとこのセットを6-0のベーグルで取られる

 会場は所々ブーイングが起こり、錦織の不甲斐なさを批難する格好となる。

 

 終盤はセットを捨てた形ではあるが、打開策は全く見えず、2ndサーブwinは悲惨ともいえる0%という出来。ウイナー2本と攻めのショットの威力も精度もなく、非常に厳しい試合となっている。松岡修造が苛立ちの解説をしているが特に違和感はなくその解説通りの試合になってしまいそうではある

 

2ndセット

 第1ゲーム 錦織のサービス 錦織のリターンは相変わらず浅いが、ベルダスコが立て続けにショットミスをし、3つのブレークポイントを握ると、ベルダスコがまたもフォアショットをミスし、錦織が先行ブレークを果たす

 いきなりよくなったかに見える錦織だが、リターンは相変わらず甘く、よくなったとは言い難い。しかしブレークを機に心機一転頑張れるかが注目される

 第2ゲーム キープしたい錦織は、しかしやはりリターンショットが甘く、コースを狙うとロングとなる循環で2ブレークポイントを握られると、錦織のフォアハンドショットを大きく打ち上げ、簡単にブレークバックを許す

 第3ゲーム ベルダスコ、ラブゲームでキープ。

 ここまでの流れでは、ブレークで巻き返せなかった錦織を見る限りメンタルが崩れている上に、怪我によってはテクニカルタイムアウトを取るべきかもしれない。

 第4ゲーム キープに苦しむ錦織はデュースに持ち込まれて粘られるも、何とかこの試合初めてのキープを守る

 第5ゲーム ベルダスコは特に強打を放つわけでなく、錦織が連続でリターンをミスし、労せずしてベルダスコがキープを続ける。

 第6ゲーム 錦織は今度は落ち着いたプレイでキープする。

 以降は徐々に調子を整えてくる錦織。一方ベルダスコも強打は控え、錦織のミスを待つテニスに専念し、お互いキープが続く。

 第9ゲーム ベルダスコのサービス 錦織が左右に動けるようになると、ベルダスコのショットがわずかにバックアウトになるなどして、錦織が2度のブレークを奪うと、深いサービスからのクロスリターンがアウトになり、錦織が終盤のブレークを手に入れる

 第10ゲーム 錦織のサービンフォーザセット 錦織は更にギアを上げ、ベルダスコのアウトを誘うと、スピードの緩急をつけたリターンをボディーに帰し、ベルダスコのネットを誘う。更にはサイドへのサービスでベルダスコを崩し2つのセットポイントを握ると、今度は一転センターへのサービスでベルダスコのバックアウトを誘い、唯一のチャンスを錦織が物にしセットオールとする

 

 ベルダスコが冷静にプレイしている限り突破口はほとんどなかったものの、左右に揺さ振るリターン、更には1stと違い深いショットを続ける事により、ベルダスコの攻め気を引き出しアウトやネットを誘い、僅かな隙を突いてセットを取りました。これは非常に大きいです。

 これがメンタルでの復活であれば、3ゲーム以降は期待できますが、体調の問題だと早い決着を焦る展開もありそうです。

 

3rdセット

  第1ゲーム ベルダスコのサービス お互いのよいリターンからベルダスコのフォアストレートがさく裂するなどし、ベルダスコがキープする。

 第2ゲーム ベルダスコが攻めに来てやや劣勢になるも、錦織も粘りデュースとなる。しかしここからベルダスコはイライラが目立ち始め錦織がキープする。

 第3ゲーム ベルダスコの攻めてのミスが目立ち始めるも、錦織のリターンミスなどもあり、30-30となる。ここでベルダスコがダブルフォルトしてしまい、錦織にブレークポイントが来る。更に前に出ての強いショットの打ち合いになるも、錦織がよく反応しサイドを抜きブレーク先行を果たす

 第4ゲーム 錦織のサービス 錦織は「足」と大声に出す程に足が動かなくなっている様子で、ショットに安定性を欠く。しかしここからサイドへの際どいショットがコートをとらえ、サーブでベルダスコを崩し価値あるキープを果たす

 第5ゲーム ベルダスコのサービス 足に来ている錦織は前に出ての勝負を選択し、ベルダスコにプレッシャーをかける。すると、ベルダスコのリターンが連続でアウトになりチャンスが来る。しかしここからベルダスコがフォアのダウザラインのクロスを見事に決め、キープする。

 第6ゲーム 錦織のサービス ベルダスコのコードボールにより2つのブレークポイントを握られると、錦織がリターンをネットにかけてブレークバックを許す

 錦織はしゃがみこんでくやしさを露にする場面が見られる。

 第7ゲーム このゲームは壮絶なポイントの取り合いとなり、厳しいコースのボールも互いに拾い、ベルダスコもコードボールに助けられるなどの攻防が繰り広げられ10分を超すゲームになるも、最後は錦織の深いリターンをベルダスコが打ち上げ、錦織が執念のブレーク先行を再び果たす

 第8ゲーム 錦織のサービス 足が動かずショットがアウトになり不利なカウントになるもそこから錦織の力の抜けたリターンが決まるなどして、キープに成功する。

 第9ゲーム ベルダスコのサービス 錦織は力の抜けたフォアやバックのリターンが決まり、ブレークポイントを握るも、尚も攻める錦織のリターンが際どくアウトになるどし、ベルダスコが辛くもキープする。

 第10ゲーム 錦織のサービンフォーザセット リターンをネットに掛け、ダブルフォルトを喫するなどしたものの、フォアクロスを叩き込みセットポイントを握る。すると、リターンをまたもフォアクロスをライン上ギリギリに決め、セットカウント2-1とリードする

 

 錦織は連日の試合、ベルダスコもダブルスがQFに進出してる関係上毎日試合をしており、互いに足腰に疲労が見られる中精いっぱいの熱いプレイを見せる。

 錦織は重要なポイントを取るたびにガッツポーズをするわけでなく、手に膝をついたり、余り感情を表に出さず、なるべく体力を消費しないような工夫を見せる。まだ足が動くうちに勝負を決めてたい所です。

 

4thセット

 第1ゲーム ベルダスコのサービス 粘りのラリーからベルダスコがリターンをアウトするなどして3つのブレークポイントを握る。するとベルダスコがリターンを大きく打ち上げ、錦織が労せずブレークを果たす

 第2ゲーム 錦織のサービス ベルダスコはしかし攻めるのを止めず、ワイドへのリターンや前に出てのスマッシュなどで錦織を崩し、今度は3つのブレークポイントを握られる。しかしここを深いリターンでベルダスコのミスを誘いデュースに持ち込む。更には懐に入るショットをネットに掛けさせ、最後は深いリターンをベルダスコがバックアウトし、非常に貴重なキープを勝ち取る

 第3ゲーム ベルダスコのサービス 錦織は足が痛いにもかかわらず、有利な場面なのか動きがどんどん良くなり、ベルダスコの決めにいったショットも拾いミスを誘う。ベルダスコもフィジカルが限界にきたかリターンをまたもアウトし、更にダブルフォルトを犯し、このゲームも錦織がブレークし、2ブレークアップする

 第4ゲーム 錦織のサービス ジャンピングスマッシュを決めるなどノリに乗る錦織。更には互いの深く強いリターンの打ち合いから意表を突くドロップが綺麗に決まるなどして錦織が楽々とキープに成功する

 第5ゲーム ベルダスコのサービス 錦織の深いリターンが襲い掛かり、2つのブレークポイントを奪う。するとプレッシャーにおされたベルダスコはここでダブルフォルトを喫してしまい、3ブレークアップとする。1stセットのベーグル返しのチャンスが来ます。

 第6ゲーム 錦織のサービンフォーザマッチ センターへのエース、更にはベルダスコが下がった所に浅いフォアの逆クロス、そしてリターンアウトとして3つのセットポイントを握ると、最後はベルダスコのリターンがアウトになり、錦織が6-0のベーグルの仕返しを達成し、セットカウント3-1で勝利を収めました

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錦織の試合後のコメント

 英語インタビュー「とてもつらくてタフだった。特に1stセットを6-0で落とした時は頭が整理されてなかった。しかし、とにかく強く行くしかないと思った。2セット目からは挽回できたと思う」

 

 日本語インタビュー要約「このまま行くと簡単にやれれると思ったので、深く返す事を意識して、ベルダスコのフォア合戦を避けるように意識した。最後はベルダスコが落ちたのは予想外だったが、苦しい対戦でも深い所に返せたことが試合に勝てた要因だったと思います。ボールがうまくラケットに乗った感触も戻ってきた感がある。マレー戦もタフだとは思いますが、自信も少しづつついてきたので頑張りたいと思います。」

 

スタッツ

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 視聴者のメンタルをも試してくる錦織の試合の真骨頂といった展開でした

 1stセットは動きの質、リターンのスピードやコース全て本来の錦織ではなく、打開策もない印象を受けましたし、2ndセットも第4ゲーム当りまでは全く勝てるイメージが浮かびませんでしたが、粘り強く、そして深いショットがどんどん増えた事、それによってベルダスコのリターンがアウトになる頻度が増え、更にはそれが焦りを生み、重要な場面でのダブルフォルトをさせるなど、徐々に徐々に試合の流れを手繰り寄せると、4thセットの第1ゲームのブレークでほとんど試合の流れを掴んだ恰好となりました。

 ベルダスコは序盤は無理攻めをせず、リターンを返すという戦術でした。これはダブルスもQFまで勝ち進んでるため、無理な体力消費を避けたのと、錦織の状態が悪そうという両面が考えられてる戦術でしょう。しかし、徐々に錦織が落ち着いてくると、ベルダスコは攻め急いでしまいました。ダブルフォルトもそうですが、明らかにコントロールを乱した大きなアウトを連発し、動揺が見れとれました。

 錦織は本来ベルダスコはミスをすると連発する選手という事はわかっており、それを引き出すための深いショットをあきらめずに狙い、ミスしても狙い続けた事により流れを引き寄せました。感情的になってるかとは思いましたが、そこは流石トップ10選手という所を見せました

 

QF マレーとの大一番に

 QFベスト8の相手はカチャノフをストレートで下したランキング1位のマレー選手となりました。デルポトロ戦の後半から徐々に粘りと強いショットを取り戻し、カチャノフ戦では割と安定した内容との事です。

 戦術的にどのような対策を取るかに注目が集まります。あとは、足首の疲労をしっかりとって挑んでほしい所です。 

 

ラオニッチ 対 カレーノブスタ

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
ラオニッチ 6 6(2) 7 4 6 2
カレーノブスタ 4 7 6(6) 6 8 3

 ベスト16の試合は今日もありますが、その中でも一番の熱戦となったのがこの試合。

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 強烈な1stサーブで相手を崩し、ボレーでポイントを量産するラオニッチ。

 カレーノブスタはラオニッチの2ndサーブを丁寧にリターンし、攻撃に繋げてポイントを奪う展開。

 スタッツを見ると攻め続けるラオニッチに守るカレーノブスタという印象を与えるが、試合内容は、1stサーブが入ればラオニッチはそのほとんどが前に出てのボレーでのポイントで、それ以外のラリーではラオニッチのストロークの弱さを露呈していました。

 このようなテニスの場合、試合を短期決戦で決めないと、終盤はサーブスピードに体や目が慣れて対応されてしまいます。実際、ファイナルセットではラオニッチは1stサービスが入ってもポイント奪取率は50%まで落ち、ウイナーの数も、ラオニッチ19対カレーノブスタ20とカレーノブスタが上回りました

 逆に言うならカレーノブスタが序盤を良くしのぎ、終盤は逆にラオニッチのプレッシャーが弱まる所を攻めに攻めました。ラオニッチ対策がうまく機能したという事が言えるでしょう。

 

 カレーノブスタのQFの相手は同国の無敵艦隊ナダルです。

 ラオニッチ戦のような耐えるテニスは全く通用しません。おそらくは厳しい現実が待ち構えているでしょうが、ここまで来るだけでも達成感は相当なもので、十分に試合を楽しんで心を折られないようにしてほしい所です

 

ナダル 対 バウティスタ・アグート

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
ナダル 6 6 6     3
バウティスタ 1 2 2     0

 同国対決となったこの試合は、試合開始からナダルがバウティスタの厳しいショットに対応し、早々にブレークを奪取する。

 しかし、そのリターンゲームでナダルはダブルフォルトを2回喫しかつイージーなショットアウトを繰り返し、あっさりブレークバックされ、少し様子がおかしいか?という場面を一時期見せる

 だが、そこからはあっさりといつものナダルに戻り、バウティスタが追い詰めたクロスに逆クロスで華麗に抜いてポイントを奪うと、激しいラリーからのロブショットでバウティスタを翻弄し、5ゲーム連取で1stセットを6-1で取る

 

 バウティスタは最後まであきらめず厳しいコースを狙い続けるが、試合が進むにつれナダルのプレッシャーによりアウトショットを繰り出し、ウイナー数が積み上げられない。

 結局、2nd、3rdセットも早々にブレークを奪われると、ナダルのウイナーかエラーによるポイントが増え、ナダルが一方的に押し切り、ストレートでナダルが勝利する

 

 今日のナダルはサーブの精度が今一歩で1stサーブwinが70%を切るなど、リターンのショットを大きくアウトする場面がよく見られた。しかし、2ndサーブwinが78%と相変わらずの勝負強さ。

 ナダルと対戦する選手は試合の序盤はある程度試合をさせてもらえるが、ナダルに決めに行ったショットを立て続けにそれ以上のリターンで返され、どんどんとプレイの選択肢を失っていき、結果的に成すすべなく敗れるという印象を与える。

 スタッツを見ると、相手は常にエースが10前後、アンフォーストエラーが30以上となる事が多く、悪いテニスを行った結果敗れるという印象を与えるのだが、試合を見ていればそうでないのは容易にわかります。色々と打開を図ろうとした結果、厳しいコースを突くしかなくなり、エラーが増えるだけなのです。そうして、次やっても勝てないという意識が生まれ、それが絶対的クレーの強さに繋がっています。

 

 今回の全仏も対抗しうる選手はティエム選手だけと見ており、それだけにティエム対ジョコビッチの結果は非常に注目されます。

 

ジョコビッチ 対 ラモス・ビノラス

  1st 2nd 3rd 4th 5th Result
ジョコビッチ 7 6 6     3
ラモス・ビノラス 6(5) 1 3     0

 試合毎、あるいはセット中でも常に表裏が入れ替わるようなテニスを見せる安定感がないジョコビッチに、モンテカルロ同様にブイユを破り意気揚々と4回戦に進出したラモスとの試合。

 序盤はラモスの攻めのテニスにジョコビッチも意地になるも、エラーを繰り返し、ラモスが試合をリードする。

 ジョコビッチはシュワルツマン戦同様ボールボーイにボールを早く寄越せと要求するなど、精神的なイラつきを持ったまま試合を続けていく。

 このジョコビッチの状態にラモスは攻め気を出してセットを取りに行くも、逆にエラーを繰り返し、勿体ないブレークバックを許す。

 1stセットのタイブレークになると、ギアをチェンジしたのかジョコビッチが4-0とリードする一方、いけると思ったジョコビッチの今の安定感の無さを見せつけあっさり4-4と戻される。しかし、ラモスもイケると思った時の焦りからショットミスが続き、このタイブレークを7-5でジョコビッチが取る。

 

 すると、2nd、3rd、41ショットの素晴らしいラリーがある一方、あっさりと打ち上げるショットなどが散見し、終盤はラモスのリターン精度が落ち、ジョコビッチがストレートで勝利しました。

 

 ジョコビッチは1試合を通しても安定とは程遠い感じで、この試合も次の試合に生きるかどうかは全くわかりません。また自分だけではなくボールボーイや、ボールパーソンなどにも要求が多く、トップ選手としてのふるまいに疑問がある場面が多いです。全仏では試合後いつものパフォーマンスをボールボーイを集めて行ってますが、何人かはあまり乗り気ではない表情に見えます・・それは試合中のジョコビッチの要求によるものだと推測されます

 ラモス選手から見れば焦らずに対処すれば1stセットは労せずして奪える展開でしたが、ジョコビッチのリターンがそれ程でもなく攻め気を出した結果、逆にミスをしてしまいました。本来ミス待ちのテニスをするラモス選手が攻めるという事はそれだけジョコビッチのプレッシャーが強くなく、しかし、それでも相手はジョコビッチ、取れる時に取りたいという心理が働いたのは理解できます。ストレート負けする内容ではなかっただけに勿体ない試合だったかと思います。

 

 ジョコビッチの次の対戦相手はティエム選手に決定してます。イタリアではティエムを研究し、バックハンドとフォアをいやらしく突き完勝を収めたジョコビッチですが、同じ展開になるでしょうか、その可能性は高くはない(ほとんどなく、ティエムがかなり有利)と見ます